糖尿病には、かかりやすい年齢があるのでしょうか?下のグラフを見ると年齢と共に糖尿病の割合が増加しているのが理解していただけます。
平成23年度の統計によれば、糖尿病患者が一番多いのは60代~70代となっています。
その人数は実に648万人と言われています。
これは日本の全人口の約5%くらいが、糖尿病にかかっているか、糖尿病予備軍であるという事です。
大変患者数が多く、若い時から注意しなければ高齢者になった時に誰でもかかってしまう可能性がある危険な病気であるという事が分かります。
40代~50代も355万人ですから、加齢に伴う増加傾向がみられます。
また、患者数が急激に増えるのは多いのは40代から50代ですが、この年齢層は糖尿病関連の死亡率が一番高くなっています。
さて、なぜ40代以降に、急激に糖尿病患者が増えるのでしょうか?
それは、糖尿病が生活習慣と大きく関わっているからです。では、詳しく解説します。
メタボリックシンドローム、いわゆるメタボは、中高年になるとその割合が増えていきます。
40代から50代では、実に4人に1人以上の人がメタボリックシンドロームと診断されています。
内臓脂肪が過剰にたまっていることにより、血糖値や中性脂肪、血圧などが基準を上回る値になります。
その結果、動脈硬化が進行してしまいます。
また、そのままの生活習慣を続けるといずれは糖尿病などを発病する可能性もあります。
メタボリックシンドロームと診断されたら、境界型糖尿病の可能性が高いと考え、積極的に生活を変えていく必要があるのです。
日本では、糖尿病患者、予備軍の数が激増していますが、その理由は「インスリン抵抗性」つまり、インスリンが分泌されているにもかかわらず血糖値が下がらない人が増えてきたからと言われています。
インスリンが効かなくなると、すい臓からより多くのインスリンが分泌されるようになります。
その結果、すい臓が疲れてしまい、糖尿病にかかる原因になるのです。
また、血液中にある使用されないインスリンは食欲を増進させるため、肥満傾向が顕著になってしまいます。
インスリン抵抗性も、メタボリックシンドロームが大きく関係していると言われています。
いずれにしても、糖尿病のリスクが高い40代以降には、日ごろから食事に注意し、糖尿病を進行させないような食事メニューを考えたり、適度な運動をすることが必要です。
メタボリックシンドロームと診断されたら、特に注意しましょう。
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