糖尿病の食事、というと「あまりおいしくなさそう。食べるものがかなり制限されていそう」というイメージがありますが、そんなことはありません。
工夫次第で糖尿病の人もおいしい食事が食べられるのです。簡単にできて効果の高い食事をするためのコツとしてはこのような事があります。
血糖値を上げる原因である糖質とは、主食である穀類、イモ類に含まれているデンプン質のことです。
ですから、糖尿病の食事メニューでは、デンプン質をなるべく減らし、カロリーを控えめにすることが必要となります。
というわけで主食や芋(炭水化物)の量は控えめにして、低カロリーのおかずを多めにするのが理想です。
毎回、ご飯は小さな茶碗にかるく1杯(大きめの茶碗ならば半分)、パンなら6枚切り、あるいは8枚切り1枚程度にしましょう。
主菜は、とんかつではなく生姜焼き、唐揚げではなく焼き鳥、というように油が多くなってしまう揚げ物は避けます。
たとえばフライの衣にも小麦粉、パン粉が使われていますし、油はとてもカロリーが高いので注意してください。
どうしても揚げ物が食べたい時は、ご飯を減らす、あるいは間食をやめるなどカロリーオーバーにならないようにしましょう。
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食事療法に真剣に取り組むのであれば、調理師、栄養士、管理栄養士などの勉強をすることで、カロリーや食品群に含まれている栄養素などに詳しくなり、制限の中で、より楽しい食事を楽しむこともできます。
食事は毎日の事ですので、メニューを考えながら作るのはかなりの負担になります。そういう時は、プロの管理栄養士が糖尿病患者さんに最適なメニューを宅配してくれるサービスがありますので、それを利用することも強くおすすめします。
一度、利用してみると、食事メニューを毎日考えて作るという事がどれだけ大変かというのがよく分かります。できるだけ人に任せられることは上手く任せて、自分だけにしかできない事に集中できる環境を作りたいところです。
副菜には、きのこや海藻、こんにゃくをメインに使うとカロリーが低く抑えられボリュームを出すことができます。
たとえば、こんにゃくをステーキにするとボリューム満点で、食べ応えもあります。
さて、サラダにかけるドレッシングは低カロリーのものを選ぶことが必要ですが、少量の塩とレモン汁をかけただけでも十分美味しく食べられますので、いろいろ工夫してみてください。
慣れればドレッシングなしでもサラダを食べられるようになります。
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煮物などは薄味に、また刺身などにも醤油をつけすぎないなど、塩分を控えめにすることで主食の量が減ってもあまり気にならなくなります。
ただ、今までよりも薄い味付けの煮物に物足りなさを感じるかもしれません。
そんなときは出汁を濃くしましょう。うまくだしを出すことで、その後の調理に塩分を使う必要が無くなります。
鰹節や昆布の旨みで、薄味でも満足できる味付けになります。
外食などの場合は、野菜やたんぱく質が取れる定食を選んで、強い意志が必要ですがご飯を半分残すようにしましょう。
もちろん、食後のアイスクリームやケーキなどのデザートは御法度です。食事制限は最初はつらいかもしれませんが、慣れるまでの我慢です。
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