糖尿病は遺伝する確率が高い病気ですが、予防することはできます。
糖尿病は遺伝的要素が大きい病気と考えられています。残念ですがこれは事実です。
両親や祖父母が糖尿病患者だと自分も糖尿病にかかるのではないかと心配している人は多いでしょう。
両親がともに2型の糖尿病だった場合、その子供は二人に一人が2型の糖尿病にかかると言われています。
やはり糖尿病は遺伝するのでしょうか?確かに、体質は遺伝しますが、それだけが原因ではありません。
2型の糖尿病が発病するには環境的な要因も大きいのです。
つまり、両親が2型の糖尿病だとすると、同じものを食べ、同じような生活を送っていることで発症するリスクが高まるというわけです。
甘いものが好きで、食事でも炭水化物の摂取量が多いと、どうしても肥満傾向になります。
肥満傾向の人は運動もあまりしないと場合が多いのですが、そのような生活習慣が糖尿病につながるわけです。
糖尿病が生活習慣病と言われる理由はそこにあるのです。糖尿病に良い食べ物や悪い食べ物など正しい知識を身につけて日常から食生活に気を遣うことが大切です。
同じ遺伝子を受け継いだ一卵性双生児の一人が2型の糖尿病にかかったとしても、もう一人も必ず糖尿病にかかるとは限りません。逆に、血縁者に糖尿病患者が一人もいないとしても、安心はできません。
現代日本のように食べ物があふれている状態だと、2型の糖尿病を発症する可能性は高いのです。
実際、平成18年度の厚生労働省の実態調査によれば日本の40代以上の3人に1人は糖尿病患者、あるいは糖尿病予備軍という結果が出ました。
今後、さらに2型の糖尿病患者は増えていくことでしょう。決して人ごとではありません。
日本人は欧米人に比べるとインスリンの分泌量が4分の1と言われています。
インスリンの分泌量は遺伝しますので、生物学的にも日本人は欧米人に比べて糖尿病にかかるリスクが高いのは間違いありません。
糖尿病の基礎知識でも解説しましたが、糖尿病には1型と2型があります。1型の糖尿病も、遺伝的な要素が大きいと言われています。
原因はまだ明らかではありませんが、1型の場合は食生活などの環境的要因よりも、遺伝的、先天的な要素の影響が大きいと考えられています。。
ただ、1型糖尿病の因子を受け継いだ人が全員発病するわけではありません。どのような原因で発病するのかは今のところよくわかっていません。
2型糖尿病と同じように、遺伝的な要素があったとしても、食事や運動など、自分が出来る事を継続してやる事で、糖尿病になる確率を下げることはできるでしょう。
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