糖尿病になってしまったら、薬とインスリン注射で進行を食い止める必要があります。
糖尿病の薬物治療の方法としては、飲み薬による方法とインスリン注射による方法があります。
飲み薬は血糖値を下げるために用いられます。
また、腸管からのブドウ糖の吸収を抑制する薬、インスリンの分泌を促す薬、インスリンの効果を高くする薬などがあります。
最近の薬の中には、これらの複数の働きをもっているものもあります。
腸管からのブドウ糖の吸収を抑制する薬を使うと、食後に血糖値が上昇するのを抑えられます。
体の中に取り入れられた糖分は、消化酵素で分解してブドウ糖になります。
たんぱく質がアミノ酸に分解されるのと同じように、消化酵素によって体内で吸収しやすい形にするわけです。
消化酵素の働きを抑制することでブドウ糖は、通常よりも吸収が遅くなります。
このような薬による治療法が効果的なのは、インスリンが分泌されている糖尿病患者です。
では、インスリンの分泌力が低下した患者にはどのような治療をするのでしょうか?説明します。
インスリンの分泌が低下すると食事療法や、運動療法だけでは、血糖値を下げることができません。
そのような場合に、使われるのがインスリンの分泌を促す薬です。この薬は肝臓のβ細胞を刺激する働きがあります。
インスリン抵抗性の糖尿病の人は、健康な人と同じ量のインスリンを注射しても血糖値があまり下がりません。
インスリンの効果、つまりインスリン感受性を改善するための薬は、そのために用いられます。
飲み薬だけでは効果がなくなった場合には、薬では効果が無くなりますのでインスリンを注射します。
インスリンの注射は医師の指示にしたがって、決められた時間、決められた量を打ちます。
インスリンの注射は自分で打ちますので、「自分で打てるのだろうか?」とちょっと心配に思うかもしれません。
インスリンの注射器は、普通の注射器と違ってペンの形をしていて、針も細くなっています。
そのため、自分でするにしても決して難しいものではなく打ちやすく痛みもあまりありません。
どの薬についてもいえますが、薬が効きすぎてインスリンが過剰な状態になると「低血糖」になります。
頭痛やあくび、だるいといった症状が出たら早めに甘いものを摂取しましょう。
酷い場合はこん睡状態になりますので、そのような場合は、至急病院に行くようにしてください。
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