食事のメニューに気をつけて、適度な運動をすれば糖尿病は予防できます。
日本では糖尿病になる一歩手前の予備軍が2000万人に達しているという報告があります。
40歳以上の実に3人に1人が糖尿病もしくは、糖尿病予備軍だと言われています。
初期の頃は自覚症状があまり無いので気付きにくく深刻に考えない人が多いのですが、糖尿病は決して人ごとではありません。
糖尿病にかかると治療も大変ですし、食事制限など生活していくうえでいろいろなことが制約されます。
また、糖尿病は二度と完治する事のない不治の病であり、一度糖尿病にかかると一生病気と付き合うことになります。
ですから、大事な事は絶対に糖尿病にかからない事です。そのために、糖尿病にかからないための予防が一番大切なのです。
もし、あなたがまだ予備軍の状態であれば、今からすぐに対策をすれば間に合います。
食事、運動などの生活習慣を見直して、糖尿病にならないようにしましょう。
糖尿病を予防するために最も効果がると言われている二大予防法は食事療法と運動療法です。
糖尿病を予防するには、食事のメニューと内容が大切です。
まず、心がける事は腹八分目、決して食べ過ぎないようにしてください。
そのために、今すぐにでも実践できる簡単なコツがあります。それは、よく噛んでゆっくり食べることです。
ゆっくり食べることで満腹中枢を刺激しますので、食べる量が少なくて済みます。
一般的に満腹中枢が働くまでに20分かかるといわれています。
また、食事をするときには、糖尿病に良い食事でも述べているように血糖値が上がらないよう先に野菜や海草など繊維質の多いものを食べましょう。
脂質や糖質、つまり甘いもの、揚げ物、炒め物を食べると太りやすくなります。糖尿病を悪化させる食べ物に関する正しい知識を付けてできるだけ避けるようにしましょう。
肥満は糖尿病の原因の一つですので、食べ過ぎないようにしましょう。
また、薄味がお勧めです。味が濃いと、どうしてもご飯を食べすぎてしまいます。
なお、ご飯は白米ではなく玄米がお勧め。
次に、糖尿病予防のために食事制限とともに大事なのが運動療法です。
運動をしないと筋肉が落ち、体重の割に脂肪が多いいわゆる「隠れ肥満」になってしまいます。
筋肉量が少ないと、基礎代謝が落ちるために食べ過ぎると、確実に肥満になります。
そこで運動をして筋肉をつけ、中性脂肪を減らすことが必要なのです。
運動が嫌いな人でも心配しないで下さい。糖尿病予防のための運動は、それほど時間をかける必要はありません。
たとえば、普段よりも速く歩く、あるいは少し歩く距離を延ばすだけでも十分なのです。
また、ラジオ体操や簡単なストレッチも効果があります。
運動が苦手な人や動くのがおっくうな人でもこれなら続けられるのではないでしょうか。
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